吹田の街道を紹介するにあたり、やはり考えておかなければならないのは、
「水戸の黄門(こうもん)様は、通ったのか問題」です。
答えは「通った」でしょう。
1969年から40年越えて5代?の黄門様が全国津々浦々を歩いてるんだから。キッパリと通ってます!
さて、昭和人の私にとって、「水戸のご隠居」と言えば、ナショナル劇場「水戸黄門(みとこうもん)」。
「ガンダム」と言えば、即座に「もえあがれ〜もえあがれ〜」と歌えるのと同様、
「水戸黄門」は、「ミトコウモン」と言った途端に、
「チャ〜ン、ダンダンダンダンダン、ジャ〜ン。ダン・ダダダ、ダン・ダダダ、ダン・ダダダダダダダ、じ〜んせい、楽ありゃ、苦〜もある〜さ〜」
と、葵のご紋(あおいのごもん)付きで脳裏で再生されるくらいすり込まれている番組だ。
ちょっと脱線してしまうが、ん?既に脱線しているからいっか。
この歌「あゝ人生に涙あり」というらしいが、誠に素晴らしい歌だわ〜。
「あゝ人生に涙あり」
作詞:山上路夫、作曲:木下忠司
人生楽ありゃ苦もあるさ 涙の後には虹も出る
歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて
人生勇気が必要だ くじけりゃ誰かが先に行く
あとから来たのに追い越され 泣くのがいやならさあ歩け
作詞、山上路夫(やまがみみちお)先生だったのね。昭和の歌謡界を代表する作詞家。「翼をください」の作詞家ですわな。今知った。さすがです。
さて、オープニングも終わったところで
「水戸老公一行(みとろうこういっこう)は、都を離れ、摂津国(せっつのくに)、吹田の渡しに降り立った」と、ナレーション。
早速、八兵衛(はちべえ)がご当地グルメを教えてくれます。
「ご隠居(いんきょ)、吹田といえば、くわい。これを肴に日本酒できゅ~っと一杯いきたいもんですね」
うっかり八兵衛(はちべえ)とよばれているものの、用心棒としてご老公のお供をしている助さん、格さんよりずっと旅行通(つう)なので、吹田のくわいは、絶対に食べようと思っているでしょう。
ご存じない方も多いでしょうが、数少ない吹田の名物(農作物)「くわい」。
なんと、吹田のゆるキャラ「すいたん」は、「くわいの精(?)」
さっそく、八兵衛のお目当てになってしまいました。
ご老公の旅は、まだ始まったばかりです。