さて、亀岡街道を北上しております水戸老公一行は、吉志部(きしべ)神社の参道脇にある、道標の前を歩いております。
って、言っても、この道標は大正15年のものなので、江戸時代には存在していなかったことになりますが、まぁ、そこは妄想という事でおゆるしを。
それにしてもこの道標、なかなかモダン。
まるでポスターみたいです。
お産乃神(お産の神)
吉志部神社(きしべじんじゃ)
名所、鴨池(かもいけ)、みや山つつじ
あの神社の裏の「釈迦が池(しゃかがいけ)」は、昔、鴨池(かもいけ)と呼ばれていたんですねぇ。
なんでも、神社 の裏にある大池(釈迦ヶ池)に大蛇が棲んでいて、毎年祭りになると、村の娘を大蛇の人身御供に出すことになっていた。 いや、祭りって言うて…
で、時の領主:吉師俊守が池に馬を洗いに行った折、馬の足にまと わりついた小蛇を斬り殺したところ、雷鳴が鳴り響き、池の水が真っ赤に染まり、池には退治された大蛇の姿があった。
あららら。ヘビ〜。うっかりしてたんか?
その小蛇は大蛇の化身っていうか…
アバターっていう設定なのねぇ。
それにしても、まるでヤマタノオロチを退治したスサノオのような。
おぉ!吉志部神社のご祀神のひとつが素盞嗚尊(スサノオノミコト)。
こりゃ、つまり渡来系の先進的な技術を持った一族により、治水が行われたってことでしょうかねぇ。
まぁ、水害で被害がでないように、泣く泣く村の娘を生贄にしていたような村人たちに、渡来系のしゅっとした若者が、
え?その蛇やったら、ボクがこないだ退治したやつちゃいます?
いやいや、ボクがやっつけたんは、小さかったんやけど、
ボクの馬にしつこぉ寄ってくるんで、
なにしてんねん、言うて刀でバッサリやったんですわ。ヘビやしねぇ。気色悪い思て。
そしたら、雷がゴロゴロっていうて、稲光りピッカーって光って、池が赤おなってもうてねぇ。
なんやどえらい大きいのが、ザッバーって、浮いてきましてん。
さすがにびっくりしましたわ。あん時は。ボク。
でもまぁ、結果オーライ言いますやん。もう大丈夫や思います。
イケニエ?いらんいらん。
水害?もう問題ないんちゃいますかぁ。
…とか言ったかどうかはわかりませんがね。
妄想「水戸黄門」~ 亀岡街道 ~ は、またまたつづく