『マイクロプラスティックストーリー』を見てきました!

この映画は、ニューヨーク、ブルックリンの5年生たちが世界的に大きな問題となっているプラスチック汚染を学び、彼らの視点でこの問題の根幹が何かを問いただし、解決に向かって自分たちのコミュニティーからアクションを広げて行くまでの2年間を追った長編ドキュメンタリー映画です。

世界中のビーチでは、たくさんのプラスティックゴミが打ち上げられています。

映画を見終わった後には、ニューヨーク在住の佐竹敦子監督とのオンライン座談会があって、とても有意義なひと時となりました。

監督の子どもたちの未来への熱い想いが伝わってきました。

これからの複雑な世の中を生きていく若い人たちが、自分たちで声をあげて社会の仕組みを変えていくチカラをつけてほしい。そういう監督たちの想いが詰まったこの映画は、すでに公開から40ヶ国以上で上映されてきたそうです。そして250回以上の座談会で世界の方々と監督たちがディスカッションし、たくさんの方のアクションに繋がっています。詳しくはこちら。

ニューヨーク市、ブルックリン区のレッドフック地区は過去に大型台風で影響を受けた、気候変動のフロントラインにあり、そこにある小学校、PS15 の5年生は、4年生からの2年間、ニューヨークのNPO、カフェテリア・カルチャーの主導によるプラスチック・フリー特別プログラムでリサーチやデータ収集を重ね、それを市議会で公表したり、自分たちの住む地域で啓発活動を重ねていきます。

そしてプラスチックはごみになってからだけでなく、生産の過程でも地球環境を汚染していること、そしてそれが気候変動に関わっていることを発見し、自分たちの学校のカフェテリアでアクションを起こし、それをニューヨーク市全体に広げて行くという、素晴らしい映画です。

映画では子供達の素朴な疑問を丁寧に重ねていきながら、専門家がそれに答えて行き、そしてアニメーションをふんだんに使ってこのプラスチック汚染問題を子供から大人までわかりやすく解き明かして行きます。子ども達のまっすぐな熱意から希望が滲み出るマイクロプラスチック・ストーリーは世界の44の映画祭に選定され、8つの賞を受賞しています。

そしてなんと、この年末に待望の日本語吹き替え版が上映されます!実は今年の春ごろから声優オーディションが開催されていました。その模様などもホームページに取り上げてあります。

そして、映画に感動し、そして賛同された方々の熱い思いで、日本語吹き替え版がたくさんの場所で上映されます。詳しくはこちら。

この映画はアメリカの非営利団体、カフェテリア・カルチャーがプラスチック削減の環境教育プログラムをドキュメントしたものです。共同監督の二人はその団体の運営や教育現場を仕切っている張本人たちで、子供達と一緒に活動しながら、映画の製作をしました。この映画に登場するニューヨークの第15小学校は、低所得者用の市営住宅のど真ん中にあり、家庭的にも複雑な子供が多い学校です。そんな彼らが、自分たちの未来を良くしたいと自分たちの学校、コミュニティー、そしてニューヨーク市全体へと変革の輪を広げていく姿を見て、みなさんもアクションを起こす勇気をもらってください。

私たちにできることがまだたくさんある」そう思わせてくれた映画でした。

たくさんの人に見てもらいたいです。

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