おはようございます。
吹田の「住みやすさ」を子育て世帯の目線で色々と調査するシリーズとして、第1弾から第5弾まで様々な確度で調査を行ってきました。まだご覧になっていない方は是非ともご確認ください。
さて今回は、「住みやすい街」の1つの要素として、行政の取組みについて調べてみました。これは住みやすい街と行政とは密接に関係があるからで、例えば、教育、福祉、医療、子育て、防犯、環境、産業など、どの分野でどんな取り組みに予算を付けるのかは、住みやすさに影響してきます。
今回は吹田市の令和4年(2022年)2月の施政方針の中で、吹田市の基本方針や重点的に進める施策から気になった点をピックアップしてみます。
吹田市の展望
吹田市の施政方針の中から、子育て世代が特に気になる危機管理体制、健康医療・福祉、教育、子育てについて、抜粋していきます。詳細の確認や、その他にも環境、都市基盤・施設、文化・スポーツ・都市魅力、行財政運営などの項目もありますので、ご興味ある方は市のHPをご確認ください。
吹田市HP 施政方針等
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-gyoseikeiei/kikakuzaisei/_82053.html
危機管理体制の充実
最近、自然災害などが多くなってきていますが、吹田市では最悪の事態に備えるため、危機管理体制の強化に取り組まれています。
- 初動対応迅速かのため「危機管理センター」を本庁舎内に設置
- 再開時の要救護者のための避難支援システムを再構築
- 豊中市、池田市、箕面市、摂津市との消防通信指令業務の共同運用に向けて、令和6年に北部消防庁舎等縮合施設を開設
災害に対しては、日ごろからの備えと災害が起こった後の対応の両面からの取組みなっていますが、より安心して住めるようになることを期待しています。
健康医療・福祉
吹田市の平均寿命と健康寿命は世界トップクラスにあるようですが、更なるQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の維持向上を目指した取り組みをされています。
- 産学官民が集う北大阪健康医療都市(健都)で、新たなサービスやプログラムを創出する仕組みの構築
- オーラルフレイル予防や認知症対策差など高齢社の心身の機能低下を防ぐ取組
- 「スモークフリーシティ」実現に向けた「FRESH(フレッシュ)プロジェクト
- (市民や事業所へのスモークフリー理念の発信、喫煙者への禁煙を促す取組、未成年者にたばこを吸わせない教育
- 公共的空間におけるたばこの煙抑のため、密閉型の「卒煙支援ブース」の設置
- 保健所組織の見直しを行い、市民の健康・医療を支える機能の更なる強化
健都は大きなプロジェクトだと思うのでとても楽しみですが、それ以外ではたばこに対する取り組みが目立っているように感じます。また喫煙できる卒煙支援ブースでどの程度の効果が得られるのかにも、興味があります。
教育
小学校の35人学級編制、GIGAスクール構想など環境変化が大きく変わる中で、教育改革のチャンスとして、様々な取り組みをされています。
- 市と教育委員会の両者が一体となって、特色のある教育モデル構築にチャレンジ
- 職員の採用から人材育成までを一貫して計画的に取り組み、大阪府が持つ教職員人事権の移譲を受けることを目指す
- スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの配置拡充を検討
- 子供により良い教育環境を作る観点から校区の見直し
- 給食費や教材費の徴収事務などは教育委員会事務局で担う新たなシステムを導入
- 小・中学校体育館への空調設備設置に向けて調査を開始
- 中学校給食の全員喫食化に向けた検討
親として子供の教育環境は気になるところですが、今までの課題に対して解決に向けた取組みがされていることがわかります。学習の内容や仕組みももちろんですが、空調や給食など学習の環境整備については、できるだけ早く対応してもらえると嬉しいですね。
子育て
市全体の高齢化・核家族化の加速や集合住宅の活発な供給により、近隣や地域とのつながりが薄くなりがちな特徴があり、「社会や地域全体で子供の健やかな育ちを支える」という考えの下、子育て世帯のサポートに向けた取り組みをされています。
- 妊娠期から子育て期までを切れ目なく支える体制「吹田版ネウボラ」による取組を継続
- 産後ケア事業の利用可能期間を産後2か月から1年へと拡充
- 保育所4園の開設や既存幼稚園の認定こども園化を実施
- 保育士に「キャリアアップ研修」を開始して保育の質の向上を目指す
- 私立保育所等を利用する場合に、配置が必要となる職員人件費への助成の充実
- スマートフォンやタブレットでの保育所等の利用申請をスタート
- 児童虐待の早期発見/対応のため、児童相談所設置の可能性も含め望ましい体制を検討
どこの地区でも、保育所に入所できない待機児童は問題になっているように思いますので、解消に向けての対応はありがたいと感じます。また子供ができると何かと手続きが多くなるので、ITの活用が進んで利便性が向上することはとても助かります。
最後に
こうやって市の方向性を見ていくと、徐々に生活が良くなるのかなと思えてうれしい気持ちになります。是非ともいい結果を出していただきたいと思っています。
自分が住む市区町村が、何を目指してどんな取り組みを行うかは気になるところだと思うのですが、どこで見ることができるのか?などが知られていないため、見たことのある人は少ないと思います。
またこの手の行政資料は読みづらいことも多いので、この辺りのPR方法の改善なども実施してもらえると良いなと感じています。
次回も子育て世帯の目線から、吹田の住みやすさを調査してみますので、楽しみにお待ちください。それではまた。