「吹田市は転勤族の方々が多い」という噂は本当でしょうか。
2021年現在の吹田市の人口が37.7万人なので、それに近い人口の地区町村として、枚方市(39.8万人)、東大阪市(48.5万人)を比較してみます。
転入先と転出先のトップ10に、関西以外の市区町村が含まれているかを手掛かりに、転勤者が多いのかを推測しました。
まずは、枚方市。
転入元と転出先のトップ10には、大阪府、京都府、兵庫県の市区町村がランクインしています。
続いて東大阪市をみてみましょう。
転入元と転出先のトップ10には、大阪府、奈良県、京都府、兵庫県の市区町村がランクイン。
枚方市と東大阪市は、関西以外の市区町村はトップ10に入っていませんでした。
さて、吹田市は?
【吹田市 転入元トップ10】
4位 愛知県名古屋市 549人(2.66%)
7位 神奈川県横浜市 467人(2.26%)
9位 福岡県福岡市 433人(2.10%)
【吹田市 転出先トップ10】
4位 神奈川県横浜市 498人(2.69%)
7位 愛知県名古屋市 382人(2.07%)
トップ10に関西以外の市区町村が3つも含まれています。
さらに吹田市のお隣、豊中市と比較してみると
【豊中市 転入元のトップ10】
7位 愛知県名古屋市 417人(2.24%)
8位 神奈川県横浜市 354人(1.90%)
9位 福岡県福岡市 323人(1.74%)
【豊中市 転入先のトップ10】
5位 神奈川県横浜市 437人(2.46%)
9位 愛知県名古屋市 346人(1.95%)
豊中市も、関西以外の市区町村からの転入・転出がトップ10にランクしていますが、人数や比率をみると吹田市のほうがやや多いのかなという印象ですね。
ということは・・・
今回の結果を見たところ、関西以外の都市からの転入・転出された方が多いので、「吹田市は転勤族の方が比較的多い」ということが言えるかもしれませんね。
同じく関西以外の市区町村がトップ10入りしている豊中市との共通点を考えると、「大阪空港」や新幹線の「新大阪駅」など、遠方に向かう交通手段へのアクセスの良さが転勤族の方々に支持されているポイントなのかも。
あとは吹田市の公園の多さなんかもファミリー層には魅力になっている可能性がありそうですね。
(2021年12月16日掲載の「吹田の住みやすさを調べる①:公園編」をご参照ください)
※今回の分析には、経済産業省と内閣官房が提供している地域経済分析システム「RESAS」を活用しました。