医食同源~風邪をひかないために~

「今年の冬は厳冬」の予報通り、昨日からめっきり寒くなりました。

急激に冷えると、空気が乾燥してウィルス性の風邪が流行し始めます。メディアではコロナ禍でインフルエンザが流行ると大変なことに…なんて話も出ていましたが、マスク着用と手指消毒が一般化したおかげか、今のところは昨年に続き今年もインフルエンザの流行は抑えられています。

それでも風邪をひかないためにやれることはまだあります。

それが、予防医学の観点から考えられた「医食同源」です。

「医食同源」とは、日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方。 「医食同源」という言葉自体は中国の薬食同源思想から着想を得て、近年、日本で造語されたそうです。この言葉「医食同源」は発想の元になった中国へ逆輸入されているとのこと。 (引用:ウィキペディア)

多くの風邪は、鼻からのどの奥にかけての「上気道」に風邪ウィルスが感染し、炎症をひきおこすことで発症します。咳や鼻水、のどの痛み、発熱、頭痛などのつらい症状は。ウィルスを排除するための体内の免疫反応です。

風邪を完全に治す薬は、残念ながらありません。免疫反応の力で治すしかないのです。

昔から風邪を引くと、「栄養とって」と言われてきました。免疫反応を高めるには、安静、保湿、そして栄養が大切です。免疫反応ではエネルギー、タンパク質、ビタミン、電解質、水分などが多く消費されるため、食事で補う必要があります。

エネルギー補給には、ご飯やパン、はちみつ、ジャムなどで糖分を摂取するのが望ましいです。食欲がわかないときには、プリンやアイスクリーム、おかゆなどの流動食から糖分をとるように心がけます。

水分補給にはスポーツドリンクやジュース、野菜スープなど、水分と同時にエネルギーや電解質、ビタミンを摂取できるものがよいでしょう。1日に1000~1500mlを目安に飲みます。

風邪の自然治癒に役立つ食事

風邪を早めに治癒するためには、免疫反応で使われる成分やエネルギーを補給することが大切です。症状がひどいときや食欲がないときには、水分や流動性のある食べ物から、糖分や電解質を摂取することを心がけましょう。

水分補給が基本:

水分と一緒に糖分や電解質、ビタミンなどを補給できるものがよいでしょう。スポーツドリンクやジュース、野菜スープが適切です。

食欲がないとき:

食事が食べられないときには、プリンやアイスクリーム、おかゆなどの流動性のある食べ物から、最低限の糖分(エネルギー)を補給します。

下痢のとき:

下痢が発生するときには。排便をうながす食材の摂取は控えましょう。具体的には、食物繊維をふくむ根菜やコンニャク、キノコ類、腸管を刺激する揚げ物などです。

感染を広げないためにも、マスクは有効

マスクの種類によって網目の大きさはさまざまなものがありますが、いずれマスクも網目はウィルスよりも大きいために、空中にただようウィルスは通してしまいます。しかしウィルスがふくまれた、くしゃみの飛沫をさえぎることはできますので、「感染を広げない」という効果は期待できます。

とにかく、風邪をひかないためにやることは、

・外出の際にはマスク着用

・手指消毒の徹底

・十分な睡眠をとる(1日7~9時間ほど)

・バランスの良い食事をとる

・部屋の湿度をたもつ(濡れタオルをハンガーで部屋干しすればOKです)

新年に受験を控えておられる方々も沢山おられることでしょう。予防接種もさることながら、やはり日頃の生活習慣のなかで風邪を引かない行動をするのが得策です。

オミクロン株の拡大も、一人ひとりの行動でみんなで抑えこみたいですね。

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