今回から街道編です。
街道(かいどう)と言えば、司馬遼太郎(しばりょうたろう)「街道をゆく」だと、昭和人の私は思う。
かの人を思うほどに私の中の何かが思うのである。司馬遼太郎だと。
さて、前置きはさておき、
そこで、吹田だ。吹田は、古来より京都と西国を結ぶ交通の要であり、人やもの、文化が交流する場所であったのであろう。
編集部のA氏は、こんな具合に始めた。
「吹田の街道は、吹田街道(すいたかいどう)ですやろか?吹田の渡しがあった神崎川からにしまっか?」
なるほどなかなかの無理矢理のお国言葉である。
「そんなところですね。ところで、下調べはどうします?」
編集部のA氏とはあっぷるるつまり私なのだが、
「へえ。どうもこうもあらしまへん。天気がこんなやし、
こないだまで吹田中の神社走り回ってたんで、とてもまにおうてまへん。
そやけど、これからええ気候になりますし、適当にまわるのもおもしろいやないかと思おてます。」
「…とりあえず、まいりますか」
と言う具合に、私が敬愛する司馬氏は脳内で語り始める。
もちろん声は、田村高廣(たむらたかひろ)氏(NHKスペシャル「街道をゆく」のナレーション)
ふぅ。
いくで~吹田~