さて、現在の阪急豊津駅前付近、その昔あった糸田橋のたもとでお団子を食べている、アホぼんが大声でしゃべります。

「あてには、心で決めた相手がおますのに、おとうちゃんはゆるしてくれはらしまへんのや」

そういえば、「あかんたれ」でしゃべられている関西弁は、なかなか特殊な関西弁。

船場言葉(せんばことば)と言うらしい。

なぬ?「あかんたれ」って意味わからない!?

ドラマのタイトルになっている「あかんたれ」は、「ダメ」=「あかん」に、「しみったれ」「貧乏ったれ」同様、接尾語(せつびご)の「たれ」がついて、「弱虫」の意味。

「へたれ」も類義語です。多分。

志垣太郎(しがき たろう)演じる主人公の秀松(ひでまつ)が幼くして奉公に出され、母をしたって泣いているところを「あかんたれ」と呼ばれるようになる。つまり、船場の商家「成田や」を舞台にした、主人公の成長物語です。

ちなみに私、再放送とかで見てたけど、内容忘れてたんで、花登 筺(はなと こばこ)の小説「あかんたれ -土性っ骨-」を電子書籍で読みました。すると、頭の名でドラマが展開。懐かしいわ〜。

ドラマ見ていた当時、奉公人が呼ぶ主人家族の呼び方「だんさん」「ごりょんさん」「とうさん」「こいさん」は、最初は、名前かと思ったり、主人公の秀松にしても「秀太郎(幼名?)」「秀松」「秀どん」「秀松はん」と、誰が誰のことを言っているのかよくわからないまま話しがすすんでいく場合が結構あったんで、小説読んだらスッキリと理解できてよかったっす。

それにしても、それぞれの呼称の複雑さは、船場の商家のヒエラルキーの複雑さの証ですな。

で、私の妄想「水戸黄門」〜吹田街道〜の複雑さも相当になってきました。

とにかく、そんなアホぼんのぼやきを団子やで聞いていた水戸のご隠居は、弥七(やしち)に「なにわや」を探らせることにしました。

妄想「水戸黄門」〜吹田街道〜の旅 つづく

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