吹田市には飛び地があります。

「飛び地(とびち):ひとつの行政区画のうち地理的に分離している一部分」

そう。吹田民として神崎川(かんざきがわ)を眺めていると吹田の飛び地には、ほぼ間違いなく気づいてしまうのではないでしょうか

飛び地といえば、あの「じゃばら」で一世を風靡(いっせいをふうび)した「和歌山県の北山村」が有名ですが、なんの関係もないものの、吹田には神崎川を越えて西御旅町・東御旅町(にしおたびちょう、ひがしおたびちょう)という飛び地が東淀川区に入り込んで存在しています。

はて?なぜここに吹田の飛び地が?

『すいみ』を読んでいるみなさんには、簡単過ぎる謎だと思いますが、分かりますか?

「川が動いた。はい、正解!」

神崎川の付け替え工事」案内板より

正確には御旅町は、神崎川の中州(なかす)だったそうで、北側と南側に川が別れていて、南側の川が境目だったものの、川底があさくなってきたので埋め立てたそうです。

ところで、中州だった御旅町(おたびちょう)の名前に「昔は、旅籠(はたご)とかがあったのかなぁ?」と考えたあなたは、さえてます!

その昔、高浜神社(たかはまじんじゃ)の御旅所(おたびしょ)が置かれていた場所だそうで、休憩したのは御神輿(おみみこし)にのった神様です。

内本町3丁目にある「大の木神社」泉殿宮川面御旅所 鳥居

ということは、当時は、御神輿を御旅所に運ぶのに船渡御(ふなとぎょ)をやっていたのかも…

やるな~御旅町!

東御旅町交差点名標識

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